2012年3月19日月曜日
NHKハートフォーラム「発達障害」
制作日記 斎藤明子
明日のNHKハートフォーラム「発達障害」に出演するため、広島にむかっています。
児童精神科医の藤岡宏先生の基調講演「自閉症の特性と意味あるコミュニケーション」に続いて、私のトークコンサート、そして先生との対談と、盛りだくさんな内容です。
先生は、自閉症の特性を持つ人とそうでない人を異なる文化を持つ者とするなら、互いを理解しようと努め、おたがいを尊重しようとする姿勢こそが大切とおっしゃいます。
そういう姿勢のあるところには奇蹟のようなことも起きるかもしれない、と。
私は、グルッポ・エマセネポーで活動していて、まさにこの奇蹟が起こっていることを感じています。
「お客様一人一人が、自分にとってどう感じるのか、ということを徹底的に深めることのできるイベントにしよう」ということで話し合いを重ねてきましたが、メンバーの数だけ意見が違う。
そこを必死に理解しようと努めることは、それぞれが自分自身と本気で向き合う状況を作りました。
そして私たちは、自分自身を知れば知るほど、あきらめることなく自分らしくいることができ、
また考え方の違いということを受け入れることができるようになったのです。
このステージは、私にとってデビュー30年目にしてはじめてのチームでの仕事です。
チームというものが大嫌いな私が、はじめて「個は集団の中でこそ成長する」ということを
経験し、自分のままでチームの中に存在できているのです。
奇蹟です。
私たちの、こんなあり方が、そのままステージでお客様お一人おひとりを、深くご自身の中へ
お誘いすることと信じています。
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